④粗利率と原価率の関係
計数の講習会をやらせて頂いたことがありますが、
粗利率と原価率の関係を勘違いしているスタッフの方も多い印象があります。
おはようございます。水落です。
例えば、
原価100円の商品に20%の利益が取れるように価格を設定してください。
という質問に120円という価格をつける人が結構います。
売価が120円だと粗利高は20円、
粗利率は20÷120=16.6%となり、
目標の粗利率20%に届きません。
粗利率20%にしたい場合は売価は125円になります。
金額が大きくなれば笑い話で済まなくなってきます。
10万円分仕入れを行い、30%の利益を取ろうと思って
13万円で販売したら、23%にしかなりません。
30%を取るためには14万2千円以上が必要です。
14万円じゃ売れそうもないから仕入れない。という判断もあります。
粗利率は売価に対して粗利高の占める割合です。
原価率も売価に対して原価の占める割合です。
粗利率と原価率を足すと100%になります。
これを計算式で表すと
①売価=原価+粗利高
②原価率+粗利率=100%
これを元に原価から売価を算出する場合は
売価=原価÷(1-原価率)を使います。
売価がわからない。
原価が10万円、
原価率はわからないが、100%から粗利率30%を引いたものが原価率
で70%が原価率だとわかります。
(原価10万円)÷(原価率70%)=142,857となります。
問題)
原価100円の商品に利益を40%取れるように販売価格を設定してください。
答え
正解
会社の価格の設定の仕方によって以下の正解があります。
①末尾8円にする168円
②末尾を0にする170円
③下2桁を80円にする180円
計算式の答えは100÷60%=166.666...ですが、
問題は販売価格を設定してくださいなので、
小数点以下があるのは間違った答えになります。
140円という答えは勉強会を開く必要があります。