⑬在庫回転率のもうひとつの方法

 

在庫回転率は年間の売上を在庫金額で割ります。

 

おはようございます。水落です。

 

1年間で何回転するか。という数字になりますが、

 

問題点は1年間で計算するので、売上高が大きくなりすぎて、

 

小さな数字を見逃してしまうことです。

 

例えば前回の例で

32,000,000÷8,000,000=3.9ですが、

仮に内部不正で10万円分の在庫が盗まれていた場合、

32,000,000÷7,900,000=3.9となり、0.1%も変動しません。

 

それを改善しているのが、こちらの在庫回転率です。

 

在庫回転率(%)=在庫金額÷月間売上高

 

例を挙げると

在庫金額8,000,000円÷月間の売上高2,600,000円=307%

 

1ヶ月単位なので小さな数字にも敏感に反応します。

10万円の不正があって在庫が7,900,000円だった場合、303%になります。

わずか4%ですが、毎月の動向を見ていると気がつける事もあります。

 

さらに、目標の設定がしやすいというメリットもあります。

 

新品ゲームや新品トレカなど、粗利率が低い商品は

1ヶ月の売上が在庫金額を上回らないとキャッシュフロー

プラスになりません。

これはこの回転率では100%を切るという事です。

 

在庫金額1,000,000円÷売上高1,500,000円=67%

となり、仕入れた物がしっかりと売れていれば100%を切り

100%を超えてしまう場合は在庫が滞留している可能性があります。

(月末最終日に仕入て月初に発売などは明確な理由があるので別です)

 

中古のトレカなどの粗利率が高めの物は回転率が低い傾向があり

在庫金額5,000,000円÷売上高1,600,000円=312%

となります。

100%で1か月分の在庫、300%なら3か月分の売上の在庫

また、在庫金額の3分の1が売上に変わったとも言えます。

 

トレカ業界なら中古在庫の300%~400%が平均なので

適正な在庫といえます。

(1枚数十万円のカードが多数ある場合などは別です。

 500%を越える場合もあるでしょうし、

 売れると200%になる事もあります。)

あくまで在庫が適正かどうかを図る指標として使用します。